松ぼっくりを使って工作をする際にどのように接着すれば良いでしょうか?
今回はクリスマスリースを作りましたが、その際の松ぼっくりの接着方法についてご紹介します。
使った道具や、針金の太さ、作業中の注意点などをまとめました。
リースを作る時の松ぼっくりの付け方
リースのように松ぼっくりを沢山固定しなければならない時、どのようにくっつけるのが正解でしょうか?
針金(ワイヤー)を使う?ボンドで接着?グル―ガン※でくっつける?
※グル―ガンとは熱でプラスチック接着剤を溶かし、短時間で接着することが可能な工具です。100均やホームセンターなどで購入できます。
その方法はどれが正解というものではなく、それぞれメリットデメリットがあります。
作る人が都合のよい方法を選びましょう。
【針金を使うメリットデメリット】
メリット・・・最もしっかりと固定できる。付けた後も少しずらしたり、外したりして調節できる。
デメリット・・・松ぼっくり一つ一つに針金を付けていかなければいけないので、それなりに時間がかかる。
作品を処分する時には分別しなければならない。
【ボンドを使うメリットデメリット】
メリット・・・他のことにも使えて、販売している場所も多く入手が容易。使い方もいたって簡単。作品を処分する時には分別せずに燃えるゴミに捨てられるので楽。
デメリット・・・乾燥するのに時間がかかる。一度くっついてしまうとちょっとした配置調節ができないので、リースのように沢山の松ぼっくりをバランスよく配置して接着したい時には、修正作業が難しい。
【グル―ガンを使うメリットデメリット】
メリット・・・ボンドのように何時間も待たなくても1分ほどで接着できる。ハンドメイドブームで100均でも手に入れられるようになった。
デメリット・・・高温になるので小さい子供は使えない。作業中ずっと加熱し続けるので、電気代がかかる。
100均のグル―ガンは300円ほどで購入できるが、使用中の液だれや故障などの問題も起こりやすいので、ホームセンターなどで1,000円程度の物を購入するのも一案である。

ホームセンターで購入したグル―ガン
【私の場合】
針金でできる所は針金で固定し、どうしても針金で固定できないところはグル―ガンで接着。
【私の母の場合】
面倒なので針金は使わず、全てグル―ガンで接着。室内で飾る位なら強度的には問題なし。
リースの松ぼっくりは針金(ワイヤー)で固定しよう!
針金は100均でも売っています。外に飾るのであれば錆びないように被膜しているワイヤーが良いです。
色は目立たないものを選びます。リース土台の色に近いものや、リースの色に近いものが良いでしょう。今回は茶色のワイヤーが欲しかったですが、100均にはありませんでした。
太さは0.9mm~1.0mm位が扱いやすいです。細すぎるとしっかりと固定できず、太すぎると細かい作業が難しくなります。1.6mmの針金も使ってみましたが、リース土台の隙間を通すのも大変で、ねじって止める時も力が入ってしまうので、松ぼっくりをいくつかダメにしました。
少し太い針金は使えないことはないですが、作業が大変になることは間違いありません。
そして針金を使うのであれば、『ラジオペンチ』が必要です。針金を切ったり、引っ張ったり、しっかりとねじって固定したりする工具です。
それでは最初に、松ぼっくりに針金を付けていきます。
方法は2つで、1つ目は松ぼっくりに針金を巻きつける方法。
松ぼっくりは意外と壊れやすいのでそっと針金を下の方に巻きつけます。針金が太ければ太いほど松ぼっくりに与えるダメージが大きくなります。
松ぼっくりのできるだけ下の方に針金を巻き、手前で交差してキュッと締めます。手でねじねじしてもいいですし、指が入らないならラジオペンチでねじねじしましょう。
できるだけしっかりと針金を巻きつけますが、松ぼっくりはもろいので加減しつつ締めていきます。
リースの大きさや松ぼっくりの大きさによって針金の長さは変わってきますが、私の場合は一つにつき25cm弱の針金が必要でした。一つ目の松ぼっくりをリース土台に試し付けしてみて、裏側で針金が止められる長さがあるか確認して下さい。
2つ目はグル―ガンで松ぼっくりに針金を接着する方法。
グル―ガンを予熱しておきます。
リース土台に固定するのに十分な長さの針金を松ぼっくりのかず分カットして、U字に曲げます。私の場合は15cm弱で十分でした。
松ぼっくりの下の真ん中にグル―ガンで接着剤を付けて、用意した針金をつけます。
固定するのに20~30秒ほどかかるので手で支えます。針金が倒れなくなったらそっと作業台に乗せて冷まします。1分ほどで接着します。
1人で何十個もやると結構大変です。手伝ってくれる人がいるなら、20~30秒の手で支えるパートを手伝ってもらいましょう。
◆針金が松ぼっくりの真下に付くので、松ぼっくりの向きは全て同じになりますが、配置によっては色々な角度にしたいでしょうから、その際には自分のやりやすい位置に針金を付ければ良いと思います。自由な創作がハンドメイドの魅力ですから。
リースの松ぼっくりはボンドやグル―ガンで付く?
すでにご紹介したように、しっかりと固定するためには針金(ワイヤー)を使った方法がベストです。
しかし、針金は使いたくないという場合はどうでしょうか?
『木工用ボンド』でももちろん大丈夫です。ただし、一度に全てのパーツを接着することは難しいでしょう。まずは松ぼっくりだけを少しずつ接着して、乾いてから他のパーツを付けるなど、完成までに時間がかかります。
また、不安定なリース土台の上にコロンとした松ぼっくりを付けるわけですから、乾くまでの固定方法が難しいです。
紐などで乾くまで固定しておく必要があります。
その点グル―ガンはほんの1~2分で冷めて接着完了しますので、少しの間手で支えているだけで、不安定な場所の接着も思い通りです。
針金ほどの強力な固定力はありませんが、飾り物としての強度は十分です。
グル―ガンはやけどに注意し、換気しながら使用して下さい。
また、グル―ガンを初めて使う時は接着剤を付けた後に細い糸状に接着剤が伸びて扱いにくく感じます。後から除去することもできますが面倒なので、できるだけ糸が発生しないように、接着剤をつけたらすぐにその接着剤に伸びた糸をくるくるっと絡めましょう。
ボンドやグル―ガンで接着する場合は微調整ができないので、最初に全体の松ぼっくりの配置を決定しておく必要があります。
まとめ
松ぼっくりの工作は家にある接着剤を使うもよし、新しい方法にチャレンジするもよし、自分が楽しめそうな方法で挑戦してみてくださいね。
一番手っ取り早いのは『全行程グル―ガン』かもしれません。針金を使うと、丈夫さと仕上がりは良いですが、松ぼっくり一つ一つに針金を巻く作業や、リースに巻きつける時の試行錯誤で手間と時間がかかってしまいがちです。
個人的には、リースは全体のバランスやちょっとした角度で仕上がりが変わってくるので、できれば針金を使って、少しずつバランスを見ながら作業する方が上手くできるのではないかと思います。
とにかく簡単に早くやりたい人はグル―ガン、しっかりじっくりやりたい人はワイヤーで、時間がかかってもいいからあるものでやりたい人はボンド・・・といったところでしょうか。
最初は失敗してしまうかもしれませんが、焦らずにゆっくりとやってみて下さい。段々と慣れてきて楽しくなってきますよ(*^_^*)
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