年賀状といえばお年玉付き年賀状を使う人が多いですが、自宅のプリンターなどを使って私製はがきで年賀状を作るという人もいます。
年賀状が手に入らなかったり、気に入った印刷用ハガキ用紙が使いたいというような理由で、年賀はがき以外のハガキを使うことがあります。
そんな時、年賀状のマナーとして失礼にならないかと心配になりますよね。
ここでは年賀状を私製はがきで出す時の基本的なルールをご紹介します。
普通はがきで年賀状は失礼?
私製はがきで年賀状を出すことは全く失礼にはなりません。
受け取った年賀状を見てみると、ほとんどの年賀状がお年玉付き年賀はがきではありますが、時々景色などの絵葉書や、自宅で印刷されたと思われる写真印刷用はがきを使った年賀状が混ざっていませんか。
お年玉付き年賀状の抽選を楽しみにしている方は、ほんの少しだけがっかりするかもしれませんが、
しっかりとご挨拶が書かれた年賀状を見て、失礼だとは思いませんよね。
もしも失礼だと感じるとしたら、それははがきの種類とは別の理由ではないでしょうか。
宛名が雑に書かれていたり、手書きの一言もなくそっけないデザインだったり。
年賀状は旧年中の感謝の気持ちと新年のご挨拶を伝えるものですから、その気持ちがこもっていれば、決してマナー違反ではありません。
ただし、年賀状として出すのであれば、年賀状を出す時のルールがありますので、思わぬ失敗にならないように少し注意が必要です。
年賀切手でも年賀と書く?
私製はがきで年賀状を出す際には、できれば年賀切手やそれ以外でもお祝いや華やかなイメージの切手を貼ると喜ばれます。
年賀切手以外の切手を貼る際には忘れることはないかもしれませんが、はがきが年賀状であることをわかりやすく示す必要があります。
年賀切手を貼ったはがきであっても必ず、切手のすぐ下の空いているところに、赤いペンで年賀と書いて四角で囲ってから投函します。
年賀切手を貼った場合は、「郵便局では当然年賀状だとわかるだろう」と思うかもしれませんが、短期間に相当数の郵便物を扱う郵便局では、見落とされる可能性もあります。
もしも、見落とされて仕分けされても、郵便配達員ははがきの内容は見ませんが、宛名面は確認しますので「年賀」とあれば間違って元旦前に配達されることは避けられます。
年賀はがき以外で年賀状を出す際には必ず朱書きで「年賀」と書くのがきまりです。
郵便局に行けば「年賀」のスタンプがあるはずですから、それを押してもいいですし、枚数が多ければ、自宅のプリンターで宛名印刷する際に赤色で「年賀」と印刷するのもいいと思います。
また、これはきまりではありませんが、まとまった枚数の場合は、メモに大きく「年賀」と書いて年賀状と一緒に輪ゴムで束ねると確実です。
今年の年賀郵便の引き受け期間は2017年12月15日からです。
それ以前に郵便を出してしまうと「年賀」と書いてあっても数日後には配達されてしまいます。
元旦に配達してもらうためには、12月15日以降に赤色で「年賀」と書き、12月25日までに投函しましょう。
年賀切手を普通切手に交換できる?
年賀切手や年賀状が余ってしまったら、郵便局でほんの少しの手数料で使いやすい普通切手や通常はがきに交換できます。
また、郵便局では切手をお金のようにサービスの支払いにも使えます。
郵便局に切手を持って行くと、公共料金の支払いなどには使えませんが、ゆうパックの料金や書留・速達にかかる料金の支払いに使えるのです。
例えば、ある現金書留を送るために562円かかるとします。
手元に余った52円切手が10枚あるなら、52×10=520円分の切手を窓口で係員に渡します。
そして差額の42円を現金で支払います。
切手といえば、手紙を送ることにしか使えないようなイメージですが、余ってしまっても意外と使い道があるのです。
自宅に古い切手や使わない切手があるなら、まとめて使ってしまうと整理整頓もでき、眠っていた切手も有効活用できてスッキリしますね。
まとめ
年賀状を出す際には色々とマナーがありますが、普通はがきで年賀状を出すことは失礼にはあたりません。
しっかりとお世話になった方にお礼と新年のご挨拶をして、元旦か遅くとも3日までには届くように投函することが大切です。
元旦に届くようにするために、切手の下に「年賀」と書くのをお忘れなく。