引越しすることになったけれど、飼い猫を連れていくのは不安ですよね。
引越しの間はどうすればよいか?
何か用意するものはあるか?
お水やご飯はどうすればよいか?
長距離の移動に耐えられるだろうか?
引っ越し前にしっかりと準備して、大切な猫ちゃんを連れて行ってあげて下さい。
猫の引越しが不安?
猫にとって自分の住処が変わることは最も大きなストレスの一つです。
室内であっても自分のテリトリーがあり、そこから連れ出されることは人間には想像もできないストレスなのです。
飼い主である自分が一緒にいれば安心すると思うかもしれませんが、まずは自分の居場所が安全であるということを確証できなければ、猫にとっての安泰にはなりません。
人間と同じで猫にも個体差があり、どこでも誰にでもなついてしまう猫もいれば、人見知りで臆病な猫もいます。猫の本質としては臆病で神経質なのは当たり前かもしれません。
とはいえ置いていくことはできませんので、飼い主さんがしっかりとサポートして安心安全に引っ越しを終えられるように準備して下さい。
引越し前のそわそわした雰囲気で猫が逃げてしまったり、移動中に誤って脱走してしまったり、引越し後にも外に飛び出してしまったり、数日間餌を食べないことや数か月間夜鳴きすることもあります。
後になって後悔しないように飼い猫の安全を守ってあげて下さい。
飼い主の不安や焦りはペットにも伝わります。ドーンと構えてそばにいてあげれば大丈夫です。
猫の長距離引越し
移動距離が短くても引越し自体が負担なのに、さらに長距離の移動を伴う引越しの場合は大変です。
海外や日本列島を横断するような場合は飛行機を使わざるを得ないですが、車で移動できるのであればそれが一番良いでしょう。
飛行機でも新幹線でも自動車でも必ずキャリーバックケースに入れて運びます。普段から部屋に置いておき、臭いを付けて慣らしておきましょう。
キャリーケースは通気性の悪い布製よりも、側面や扉なども換気できるプラスチック製の方がおススメです。
出発前には餌を控え、ペットシーツと慣れた敷物をケースに入れて、猫には必ず迷子札の付いた首輪をします。
あまりにも落ち着かない猫の場合は、前もって獣医師に相談しておけば、鎮静剤や酔い止めなどの処方をしてくれるでしょう。
何時間も叫び続けたり、吐いたり、お腹を下してしまうような猫もいますので、長距離を移動する際には薬を使ったほうが、猫の負担を軽減できるでしょう。
飛行機に乗る際は貨物扱いになりますので、一緒にいることはできませんが、新幹線や自家用車内では優しく声をかけながら、体調を気にかけてあげて下さい。
新幹線の場合は冬期だと足元だけ異様に暑くなったりしますので、温度管理には十分注意して下さい。温度管理に気を付けて、布で覆ってあげると少しは落ち着けるでしょう。
ただし、キャリーケースをむやみに開けることはしないで下さい。移動の途中で猫が脱走してしまった場合には二度と会うことができなくなるかもしれません。
ハアハアと息を吐いている猫がいても、水など飲む余裕はないでしょうから、扉は開けない方が安全です。外から差し込む形の給水なら大丈夫です。
高速道路のパーキングエリアでペットが逃げてしまったというのは良く聞く話です。ペットもパニックになっていますから、非常に危険です。
引越し先では何かあったらすぐに相談できるよう、前もって動物病院を探しておくと万全です。
あまり外出経験が無いのなら、一度30分くらいお出かけしてみると対応策が考えられます。
猫と引越しする時の注意点
今まで使っていた物をそのまま持って行き、同じように配置すること
人間にとってはつまらないことですが、猫にとっては本当に重要なことです。
猫の物だけではなく、家具やカーペットなどもそのまま持って行ってあげて下さい。猫が慣れたら新調するのがベストです。
猫のトイレも古い砂をそのまま持って行きます。引越しを機に捨てたいボロボロになった猫の敷物であっても一緒に持って行ってあげて下さい。
無理に隠れている猫を引っぱり出したりしない
新居に慣れるペースはそれぞれの猫によって違います。1日で落ち着く猫もいれば、3カ月位かかる猫もいます。自然と環境に慣れていくまで待ってあげましょう。
引越しの時は猫用に一部屋を用意して、ドアと窓に鍵をかける
鍵が無ければ、立ち入り禁止の張り紙をして、誰かがドアを開けて猫が飛び出してしまうのを防ぎます。
新居に着いたら一部屋を猫を入れておくために用意し、使い慣れたトイレやタオル、水や餌を置いておきます。間違って誰かが開けてしまわないように、鍵か張り紙をしましょう。
部屋が無ければ、濡れていない浴室でも仕方ないでしょう。
かかりつけの動物病院で予防注射や病歴などのカルテを貰っておく
今までの病歴などがわかれば新しい動物病院でも安心です。
引越し後は外出を控えて家で一緒に過ごす
新居でも今までと同じように一緒に居られる安心感を与えてあげて下さい。
あまりにも調子が悪そうな時は動物病院へ
3日以上飲まず食わずでいたり、寝込んでいる場合には獣医師に相談しましょう。
まとめ
猫にとっての引越しはパニックになってしまうくらいの大事件です。
もともと臆病な性格の猫だけでなく、おおらか性格の猫でもショックで引きこもってしまう可能性があります。
新居でもなるべく同じような環境で生活できるように準備してあげましょう。