払ったはずの年金が未納扱いになっている場合があります。
未納扱いのままだと、将来受け取る金額が減ったり、未納通知や督促状などが届いたりします。
そのまま放置せず、記憶が新しいうちにしっかりと確認を取りましょう。
公的機関が管理しているからといって安心してはいけません。
年金を払ったのに未納扱い?
払ったはずの年金に対して未納通知が届きました。
私の場合は毎月振込通知書を使って銀行やコンビニで振り込んでいます。今回は領収書が手元に保管してあったので、「ねんきんダイヤル」に確認の電話をしました。
払ったつもりのものが未納扱いになっていると、記憶はあいまいなので領収書が頼りです。
2007年に5000万件の年金納付記録が宙に浮いた状態であることが発覚し、「消えた年金問題」が国民を愕然とさせました。当時の社会保険庁職員の不適切な事務処理で多くの記録が失われ、国と年金システムの信用はがた落ちになり、私達国民は自分自身でしっかりと自分の年金を守っていかなければならないんだ、ということを実感しました。
領収書や給与明細のような、自分が年金を収めたという証拠は、将来年金を受け取る時までしっかりと保管しておく必要があります。
「消えた年金問題」以降設置された、年金記録確認第三者委員会は2015年にその業務を終了しており、現在年金記録が間違っているという場合には、年金事務所を通して厚生労働大臣に年金登録の訂正請求をするという形になっています。
詳しくは厚生労働省のHPを確認して下さい。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000071814.html
確定申告書や家計簿、源泉徴収票や預貯金通帳、同僚などの証言や勤務実態を示す写真など、様々な資料から年金記録の訂正が判断されます。手数料はかかりません。
年金未納を確認するには電話?
国民年金が未納になっていないか、または払ったにもかかわらず未納扱いになっていないかを必ず確認しましょう。
日本年金機構が運営する年金事務所が全国各地に設置されています。
年金事務所では訪問での予約相談を推奨しています。電話で相談したい場合には、「ねんきんダイヤル」へ電話をするように提示されています。
ねんきんダイヤル
0570-05-1165
03-6700-1165
月曜日 8:30~19:00
火曜日~金曜日 8:30~17:15
第2土曜日 9:30~16:00
基礎年金番号を用意して、自分の年金納付状況を確認しましょう。
ねんきんダイヤルはナビダイヤルという電話サービスを使っているので通話料が発生します。携帯電話からかけるなら、ナビダイヤルはかけ放題などの対象外になりますので、03から普通電話にかけた方が良いでしょう。
年金未納を確認できる年金ネット
日本年金機構が運営する「ねんきんネット」は自分の年金記録を24時間いつでも確認できるネットサービスです。
スマートフォンで利用する際には、利用項目が制限されます。届出書の作成や電子版「ねんきん定期便」の確認など、利用できないサービスがあります。
利用方法がわからない場合には、電話で確認できます。
年金定期便・ねんきんネット等専用ダイヤル
0570-058-555
03-6700-1144
月曜日~金曜日 9:00~19:00
第2土曜日 9:00~17:00
年金ネットのアクセスキーとは?
「ねんきんネット」を利用するためには基礎年金番号とメールアドレスを用意し、新規登録をする必要があります。
その際に「アクセスキー」というものが必要になります。持っていない場合には、新規登録後5営業日前後で郵送にて届くようです。
日本年金機構のHPを見ても、「アクセスキー」とは誰もが最初から持っているものなのか、持っていないのかがはっきりわかりません。
年金定期便・ねんきんネット等専用ダイヤルに問い合わせたところ、「アクセスキー」は誕生日に自宅に送られてくる「ねんきん定期便」に記載されているとのことです。
「ねんきん定期便」到着後3カ月が「アクセスキー」の有効期限です。
この期限が過ぎてしまってアクセスキーが手元にない場合には、再発行するというシステムのようです。再発行はねんきんネットの新規登録画面で『アクセスキーをお持ちでない場合』から進みます。「ねんきんネット等専用ダイヤル」へ電話して再発行することもできます。
まとめ
今回は私自身の年金はしっかりと納付されているという記録が確認できました。
手元に領収書があれば安心ですが、万が一紛失してしまった場合には証明することができるか不安になりますが、お近くの年金事務所で早急に相談することをお勧めします。