五月人形やひな人形って子どもが独立して家を出て行くと、押し入れの中で何十年も眠っているなんてことが多いですよね。
我が子が立派に成長してくれることを願って、毎年飾ってきた大切な人形ですから、ゴミに捨てるというのも良心が痛みます。
ここでは、五月人形や鯉のぼりのような大切な人形とどうやってお別れすれば良いか、ご紹介します。
五月人形の処分の仕方は?
五月人形とは、鎧兜や若大将飾り鯉のぼりなど端午の節句に飾るもの全般のことですが、子どもの健やかな成長を願う大切な飾りものです。
子どもが生まれてから長い間家族と一緒にその成長を見守ってくれ、病気や怪我のような厄をこどもの代わりに受けてくれていたかもしれない人形です。
子どもが独立したり、保管場所がなくなったりと理由は様々でしょうが、いざ処分するとなると、どのように扱ったら良いか困りますよね。
特に人の顔がついた人形などは、ゴミとして捨てるにはかなり良心が痛みます。
五月人形やひな人形のように人の願いや想いがこもったものは、基本的にはしっかりとお寺や神社でお祓い・お焚きあげをしてお別れするのが理想です。
最近では、「人形供養」という名前でかなりの多く神社やお寺で、五月人形やひな人形、鯉のぼりやぬいぐるみなども受け入れています。
「人形供養」の仕方は様々で、毎日一つ一つ対応するところもあれば、まとめて1カ月に1回お焚きあげをするというところもあります。年に1回「人形感謝祭」や「人形供養祭」といって大々的に行うところもあります。
「人形供養」を行う神社仏閣は全国に広まっており、【人形供養 住んでいる地域】で検索すれば、近隣で受け入れているところが見つかるでしょう。
また多くの場合、郵送での人形の受け入れにも対応していて、遠方の神社でも指示通りに梱包し発送すれば、しっかりとお焚きあげしてもらえる。
それぞれの神社仏閣によって、「人形供養」に対する姿勢というか、思い入れが違うことが、インターネットのサイトを見ただけでもある程度わかります。
「長い年月子どもを守ってくれていた人形たちをしっかりと供養してほしい」
「他の人形とまとめられて扱われるのは嫌だ」
「お礼の気持ちがしっかりと伝わるような供養をしてほしい」
というような特別な思い入れがある場合には、小規模な神社などの方がこちらの想いに答えてくれる「人形供養」を行っているところが多いでしょう。
それ以外の処分方法としては、葬儀会社が「人形供養」を行っている場合もあります。
また、「人形供養」だけを行っている会社もあります。全国から人形を集め、神社などにまとめて供養を依頼しているようです。
他には人形を買い取り、リユース商品として再利用している会社もあります。
最後に、近くの幼稚園や保育園、老人保健施設などで貰っていただくということです。これは、自分で何件か問い合わせをしなければならないという難点はありますが、身近な人に喜んでもらえるし、人形もまた飾ってもらえるという達成感があります。
人形供養の料金相場は?
「人形供養」の料金は神社では「初穂料または玉串料」お寺では「お布施」としてお祓いや供養をしていただいたお礼に支払います。
以前は「お気持ちとして・・・」などと言われ、いくら払えば良いかわからなかったり、思ったよりも高額だったりすることもあったようですが、今では人形の高さや、箱のサイズなどをもとに金額がはっきりと提示されるようになったので、安心してお願いすることができるようになりました。
一般的な相場は、3,000円~30,000円位です。安さを売りにしているところもあれば、丁寧な対応を売りにしているところもあります。
あまりにも沢山の選択肢がありますから、最初は家の近くにある「人形供養」を行っている神社仏閣を探してみてはいかがでしょうか。
「人形供養」だけを専門に扱っている会社などは神社仏閣よりもお安く2,000円位から金額を設定しています。
供養にこだわらないのであれば、人形買い取り業者に引き取ってもらえば、
お金もかかりませんし、人形に価値があればその分の金額を貰えます。
3章見出し
子どものために用意した人形をどのように処分するかは、個人の価値観の違いで変わってきます。
誰にも必要とされないままで真っ暗な押し入れで眠り続けるよりは、供養してお別れするか、他に必要としている誰かの手に渡った方が人形も嬉しいかもしれませんね。