12月に入ると今年のうちに終わらせておきたい事が、頭の中でリストアップされてきますよね。
その中の一つが大掃除ではないでしょうか。
毎年行っていた大掃除ですが、妊婦さんにとっては思わぬ事故につながる危険もありますので、今年は少し気を付けた方が良いでしょう。
ここでは、妊婦さんが掃除中に注意すべきことをご紹介しますので、これから大掃除をされる方はお腹の赤ちゃんのために、心に留めておいて下さいね。
妊婦は年末に大掃除できる?
気持よく新年を迎えるために、今年中にできるだけ家をきれいにしたいですよね。
これから新しい命が生まれてくるのですから、なおさらきれいな部屋で赤ちゃんを迎えたいですね。
でも、ちょっと待って下さい。
妊娠中の大掃除って意外と大変です。
旦那さんが仕事で忙しいから、一人でやろうとしていませんか。
妊娠中の経過はいかがですか?
時々お腹が張ったり、目眩がすることはないですか?
大掃除中のほんのちょっとした不注意が、思わぬ事故になってしまわないように、これからお話しする妊娠中の掃除に関する注意点を、確認しておいてほしいと思います。
妊婦の体勢でだめなのは?
妊婦がしてはいけない体勢で良く聞くものは、「高いところのものを取らない」ですね。
しかし、その理由は・・・
・へその緒が絡まる
・逆子になる
・胎盤がはがれる
・流産する
などと言われていますが、病院で聞くと、そんなことだけでは流産にならないですし、ましてやへその緒や逆子に影響するという根拠はないようです。
では、高いところに手を伸ばしていいかというと、そうとは限りません。
高いところに手をぐっと伸ばして物を取ったり、手を伸ばしながらお腹に力を入れたり、ひねったりすると、今までは平気だったのに、急にお腹が痛くなったり、お腹が張ったり、それが引き金となり実際に流産や早産になってしまったという人もいるのです。
これは全く個人差があると思いますが、100%大丈夫ではないですし、昔から言い伝えられている事なので、やはり高いところで何かをしたときに、少なからず妊婦にとって良くないことが昔からあったのだと考えられます。
全く上の物を取らない生活も難しいので、自分は大丈夫と過信せずに、加減しながら身体を動かすようにすることが大切です。
また、高い所の物を取ろうとして、踏み台などに乗ることも、妊婦にとっては危険です。
妊娠中は身体のパランスが取りづらく、貧血などでふらつくこともあります。
万が一踏み台から落ちたり、転倒しただけでも、お腹や腰を打ってしまうと一大事です。
雑巾がけや押し入れの掃除などで前かがみになり、お腹を圧迫する体制もNGです。
床に落ちたものをとっさに取る時も、前かがみにならず、膝からしゃがむようにしましょう。
妊娠周期によっても状況は違いますが、ご自身の体調や体質も考慮してください。
私の場合は、妊娠初期から切迫流産気味だったので、掃除どころか家事もほとんどできませんでした。
ここまで体調が悪いと絶対に無理はしませんが、元気に働いている方は自分は大丈夫と思いがちです。
どうしても高い所から物を取らなければならない時は、細心の注意を払って行動して下さい。
一方で、マタニティヨガや妊婦体操では手を伸ばす動きは推奨されています。
ゆっくりと正しい方向に身体を伸ばすことは大丈夫でも、急に伸ばしたり、変に力が入ってしまうのは良くないようです。
水回りの掃除も妊娠中はNG?
大掃除と言えば大半の人が、換気扇の油汚れやキッチンレンジ周り、お風呂や洗面所などの水を使う掃除を優先的に行います。
しかし、そこは高い所や滑りやすい所、寒い所であったりします。
また、水を使うので身体を冷やしやすい場所です。
洗面所はともかく、お風呂や換気扇の掃除は旦那様に協力してもらった方が良いでしょう。
年末に掃除をしないと、子供が生まれてからもなかなか時間は取れないので、思い切って家事代行などのサービスを利用するのもお勧めです。
掃除をしているとついつい夢中になって、思っているより長時間同じ体勢で、同じ所にいることがあります。
12月の真冬ですから、お風呂場や玄関は寒いですし、妊娠中は血行が悪くなり、体調が悪くなりやすいですから、時計を見ながらゆっくりと進めることが大事です。
赤ちゃんがお腹にいるのですから、身体を温め血行を良くして、お腹に無理をかけないよう気を付けて下さい。
まとめ
妊娠中の大掃除は絶対に無理をしないことです。
年末という時期ですから、万が一病院へ行くとなっても担当医に見てもらえなかったり、入院や出産ということになれば、年末年始の計画は台無しです。
思うように動けないことは想像以上にストレスになりますが、お腹の赤ちゃんのために、今だけは気を付けてあげて下さいね。