2018年9月6日の北海道胆振東部地震の影響で、建物と周辺のアスファルトとの間に段差と隙間ができました。
このままでは隙間に雨水が入り込み、建物の劣化やさらなる地盤沈下を招きかねません。
専門の方に「どうしよう?!」と聞いたところ、「どうしようもない、とりあえず防水だ!」とのことで、他の修繕で予算が足りないので、ここは自分たちで修繕することになりました。
正直、善し悪しはわかりませんが、補修手順をご紹介します。
地盤沈下による住宅周りの隙間を補修しました
「防水モルタルに砂利を混ぜて、隙間を埋めるといい」と業者さんに言われたので、夫がホームセンターで買いだし。
「防水モルタルがなかったよ。インスタントモルタルっていうのを買ってきたよ」「防水じゃなきゃだめでしょー!」
ということで、追加で「防水剤」というものを購入。モルタルの内部にできる隙間を埋めて防水効果があるとか。
用意したもの:
1.インスタントモルタル
2.防水剤
3.こて
4.セメントを混ぜる入れ物(バケツやプラスチックケースなどでも代用できそうです)
5.防水剤を希釈するための容器(今回は4Lの焼酎のボトルに1Lごとメモリをつけて使用)
6.軍手
木の棒はセメントを混ぜる時に使用しましたが、スコップでもいいですし少量ならこてでも混ぜられます。
※補修箇所が湿っていると良くないので、2日くらい天候の良い日が続いた後に行う。
補修箇所に邪魔になる破片や雑草などがある場合は取り除いておく。
補修箇所が大きい場合は下の方に砂利などを入れてから、モルタルを入れる(モルタル節約のため)。穴が大きいと、モルタルがすぐに足りなくなります。
モルタルが手に付くとアルカリ性で手が荒れるので、軍手は必須。
防水剤は説明書きどおり水で10倍希釈にしておく。
ここからはモルタルがすぐに乾いてしまうので、素早く作業していきます。
インスタントモルタルを容器に入れ、防水剤の希釈液を加えていく。
インスタントモルタル20kgに対し、水分量は約3リットルと書いてありますが、そんなに一度に混ぜてしまうと、作業の途中でモルタルが乾いてしまうので、一度にたくさん使う時以外は使う分ずつ混ぜていきます。
必要な水分量の3分の2程を加え、良く練り混ぜ、さらにちょうど良い硬さまで水分を加えます。
イメージとしては、泥団子を作れるくらいの硬さよりちょっと水分多めくらいです(言葉ではわかりにくいですね(^_^;))。
こてを表面に滑らせるときれいに平らになるのが目安です。水分が少ないと、表面がざらざらになります。
水の入れ過ぎも良くないので、最初は水加減が難しいです。
モルタルを良く練り混ぜたら、すぐに作業に取りかかります。モルタルは15分ほどで乾燥してきますので、どんどん補修箇所を埋めていきます。
今回は約1~5cmほど地盤沈下し、建物とアスファルトの隙間は1~6cmほど開いてしまいました。
そこをモルタルで埋めて、つなげるという感じになります。
こてを駆使して、隙間にモルタルをのせ、ギュッと押し付け、表面を綺麗にならしていきます。
全部で約15mほど隙間を埋めていきました。
使ったのはインスタントモルタル20kg×4袋、防水剤1と1/3本、作業時間2人で約6~7時間。
まだ細かいところの補修が残っていますが、大きいところはなんとか1日で終了しました。あとは、時間ができた時に少しずつやっていきます。
終わったら、使った道具を水洗いして終了です。
乾燥したらどうなるか、様子を見つつ必要であれば補修していきたいと思います。
北海道地震で地盤沈下しました
今回は震源地から近い地域で震度6強だった千歳市にある建物周りを補修しました。
ある程度は地盤が固いようで、一部の被災で済みましたが、余震でさらに悪化する恐れはあります。
建物は鉄骨造で一部損傷はあるものの、倒壊などの恐れはないと建築関係の業者さんに言われ、最低限の防水をするために今回のモルタル埋め込みをしました。
乾いたら、さらに上から防水塗装をすればなお良いでしょう。
素人なので、プロがみたら色々おかしい点があるのかもしれませんが、とりあえずできることはやりました。
今回作業したところが、これから冬期に凍って、春にボロボロになっていない事を願いつつ、今後変化がありましたら、記事を更新していきたいと思います。
この北海道地震では震源地に近い千歳市や恵庭市ではなく、さらに離れた札幌の清田区で大変な液状化による住宅倒壊が見られました。
住宅を建てる際の地盤強度の確認をすることが、どれほど大切なことかを思い知らされました。
まとめ
北海道胆振東部地震は私の人生で1番大きい地震体験でしたが、実家や自分の家、家族が無事で本当に本当にラッキーでした。
こんなに大きい地震が自分たちの住む場所にも起こりえるということ、防災対策が足りていないということ、いつでも家や大切なものを失う危険があるのだということを実感しました。
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